水田先生支援の会 真野さん論文の例

水田宗子先生が長年博士論文指導をしてこられた真野孝子さんが、この度法政大学から博士号を授与される卒業式を間近かに迎えることになりました。この間指導を続けてこられました水田先生も、外部審査員として法政大学から副査の任を要請されておられましたので、大変お喜びのことと思います。

真野さんは城西国際大学大学院から博士号を取得するために長年学生として水田先生をはじめ女性学の先生方の指導を受けてきました。2017年4月、新学年が始まっていたにもかかわらず、大学によって水田先生が突然招聘教授をうち切られたとき、すでに論文はほぼ出来上がっていて、その年の6月には博士論文を提出出来るようにするために、新学期から真野さんの再入学も承認され本人にも知らされていました。しかし、この時になって大学は、水田先生以外の指導教員ならば再入学と論文提出を許可するといい、真野さんは弁護士を立てて、交渉をしたのですが、今度は弁護士を立てるような学生は入学をさせないと、入学の許可を取り消しました。しかもこの措置を相当化するためなのでしょうか、この件に関する裁判で大学側は、あたかも60歳近くなった人が博士号を取ることが無意味であるかのような質問をするなどしています。

真野さんの他にも、長年城西国際大学で博士論文作成のために勉学を続けてきた学生数人が水田先生、(また、水田先生を支援する多くの女性学教員のひとりである)和智先生の指導では博士号を取得できないという理由で、今に至るまで博士号を取れない状態でいます。中でも水田先生が創設されたグローバル教育に魅力を感じて、城西国際大学のオールイングリッシュ・プログラムで入学してきた外国人留学生などは、大変な苦境に立たされてきました。また、中国からの留学生については、小野理事長補佐が、裁判の証言席で、Rさんは、自分も良く知っているので、Rさんにはぜひとも博士号を取らせてやりたい、などと、まだ書き上げていない状態の論文なのに、自分が恣意的に博士号を取らせたいという発言をしていたのは、かえってRさんにとっては、恥をかかせることになっていることにはならないでしょうか。真野さんと、もう一人の院生を年齢で差別するだけでなく、中国からの留学生Rさんにとっても、困難な状況を生じさせたのです。

水田先生は、これらの学生たち全てを救うべく、論文指導を精力的に続け、今回、真野さんの博士号取得が出来るように道が開かれたのです。また、もう一人の方は国立大学での取得が間近です。ここでも、水田先生は副査です。水田先生を支援する教員たちは、粘り強く続けて指導に参加してきましたが、城西国際大学では、日本に一つだけの存在であった女性学・ジェンダー研究で博士号を取れるプログラムを、ジェンダー文化担当教員を全て雇止め、また再雇用しないことによって、事実上の廃止にしてしまいました。ジェンダー文化が勉強できないので、これまで数十人の博士号取得者を輩出した歴史あるジェンダー論博士課程への入学者は、今ではありません。

雇止めされた女性学担当教員は、城西国際大学に教職員組合を設立し、教員と学生のためにも交渉を重ねてきましたが、大学側は誠意ある対応を示すことなく困難な状況は今日に至っております。教職員、学生の管理支配体制を強化し、学生の利益を無視する大学は、水田前理事長や水田三喜男創立者の目指した大学ではなく、その創立の精神を大きく傷つけていると考えます。

水田宗子さんを支援する会

「水田宗子」をインターネットで検索すると、逮捕、不適切な支出、不正、横領など、情報不足による憶測や一方的な記事が多く目にとまります。水田宗子さんの名誉回復を支援する会ではそういった狭い視野ではなく、もっと広い視野で水田宗子さんの身に何が起こっているか、皆さんの公正な目で判断いただけるよう情報を発信していきます。

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