水田さんの手紙「私のことを心配してくださる皆さまへ」(4月25日)

4月19日の城西大学の記者会見と報道に対して、水田さんは友人たちに以下のような手紙を出しました。


私のことを心配してくださる皆さまへ

平成29年4月25日

水田 宗子

4月19日、学校法人城西大学の北村幸久法人本部事務局長・理事長室長・理事長補佐(元文科省大臣官房審議官)は、私が理事長を務めていた当時の経理処理に不正があり、「公共性が高い学校で不適切な支出が明らかになり大変申し訳ない」と謝罪されたようです。

また、報道によれば、「会計調査委員会」なる第三者による調査委員会が設置されるとのことです。

北村法人本部事務局長による謝罪が全国に報道された結果、多くの方にご心配をおかけしており、大変申し訳なく思っております。

ここですべてを説明することはできませんが、以下、心配してくださっている皆さまにどうしてもお伝えしておきたいことを記します。

  1. 報道された不正経理の事実は存在しません。具体的に何をもって不正経理と断定され、謝罪されたのか、その具体的な内容が私自身に伝えられておらず、その点について説明する機会も与えられておりません。報道された「不正経理」のうち、私の出張は,正当な手続きを踏んでなされただけでなく学校法人の業務のための正当なものであり,空出張などという非難は全くあたりません。香典等が不透明であるなどというのは、ためにするものとしか考えられません。また、前理事長に対する功労金は、理事会決議にしたがって支出されたものであり、業務監査の職責を有する監事からも公認会計士からも支出が不当であるなどとの指摘を受けたことはありません。
  2. 「会計調査委員会」については、理事会において設置の必要性が議論されておりません。どのような経緯で設置が決まったのか、理事である私にも知らされておりません。委員会構成の客観性に疑問を感じざるを得ません。
  3. また、北村法人本部事務局長は、これから第三者委員会で事実関係が調査されるべき事項について、すでに不正と断じ、謝罪されているようです。私は不正の当事者として名指されておりますが、内部調査なるものの過程でも事情聴取も受けておらず、反論や説明の機会も与えられておりません。事実調査のために当然必要とされる適正な手続が履行されていません。
  4. 小野元之理事長代理(元文科省事務次官)と北村法人本部事務局長(元文科省大臣官房審議官)が、この時期に第三者委員会の設置を公表した意図を図りかねております。第三者委員会の調査結果を待ってからでも遅くなかったはずです。現時点で調査中とする大学内部の問題を北村法人本部事務局長が自らメディアを招いて公表し謝罪する必要性は乏しく、学生や教職員に対して動揺を与え、ひいては大学の社会的信用を失墜しかねない不適切な判断だと思います。
  5. 小野元之氏(元文科省事務次官)は、昨年11月30日の理事会で、私が認知症であるとか、業務上横領したと決めつけました(小野氏の不適切な発言はこれに限りません)。小野氏は何ら証拠を示さず、また、行為も具体的に特定しないまま私を激しく非難しました。私は事実でない点について反論し、その撤回を求めましたが、小野氏はそれを拒否しました。そのため、私は、小野氏個人に対して名誉毀損を理由にする損害賠償請求訴訟を3月に東京地方裁判所に提起しています。5月10日、東京地方裁判所第一回口頭弁論が開かれます。近い将来、事実が明らかにされるものと信じています。
     なお、裁判前に大学が記者発表を行い、一方的な報道がなされたことが私の裁判に対し悪い影響を与えるのではないかとご心配いただいているようです。不利に働く可能性は否定できないのかもしれませんが、今の私にできるのは、日本の司法制度を信頼し、裁判を通じ小野氏(元文科省事務次官)の言動の不当性を明らかにするよう努めることだけです。事実はいずれ明らかになります。ご安心ください。
     また、学校法人城西大学元法人本部事務局長武富紘人氏は、小野理事長代理により雇用契約期間中に辞職を強要されたとして、小野氏に対して損害賠償請求訴訟を提起しています。武富氏の裁判の動向もぜひ注目してください。
  6. 昨年11月30日、小野元之氏の発言を支持した理事は全員残り、学長等を務めております。それに反対した柳澤伯夫理事(当時)は学長を任期半ばで退任、石田益実常務理事(当時)は、先月末の任期切れが更新されず、退任しました。さらに、11月30日及びそれ以降の小野理事長代理の言動を理事会で強く批判した鈴木達郎及び北島猪一郎両監事は、先月末の任期切れが更新されず、退任しました。
     4月に入り、小野理事長代理と杉林堅次城西国際大学学長は、私の担当する授業を今年度開講しない旨、及び私が指導してきた博士課程の学生の指導を他の教授に変更する旨を突如知らせてまいりました。私は、博士論文の完成を目前に控えた学生の指導の機会を奪われようとしています。学生に対して大変申し訳なく思うとともに、学生の学ぶ権利を脅かすこのような判断を行った小野理事長代理と杉林学長に強く抗議いたします。
  7. こうしてみると、私は理事会では四面楚歌の中にいるというべきなのかもしれません。しかし、そのような状況でも、多くの方が支援の声を寄せて下さっており、それが心の支えとなっております。また、絶大な信頼を寄せている大室俊三弁護士が常に傍で支えて下さり、私のために最大限ご尽力くださっております。私は、学校法人城西大学の理事として、同大学が健全な私立大学として発展していくためになすべきことに粛々と取り組んでいく所存です。

引き続き、ご支援いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

以上

水田宗子さんを支援する会

「水田宗子」をインターネットで検索すると、逮捕、不適切な支出、不正、横領など、情報不足による憶測や一方的な記事が多く目にとまります。水田宗子さんの名誉回復を支援する会ではそういった狭い視野ではなく、もっと広い視野で水田宗子さんの身に何が起こっているか、皆さんの公正な目で判断いただけるよう情報を発信していきます。

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